Google Analyticsのアカウントとプロパティのメモ

しむどん 2025-06-29

はじめに

Google Analyticsを触っていると、ふと「アカウント」と「プロパティ」の違いで立ち止まった。どちらも似たようなものに見えるが、どう使い分けるべきものなのだろう。

そこでこの2つの基本的な違いと、Google Analyticsがなぜこの階層構造を持つのか、その理由を調べる事にした。

アカウントとプロパティの基本的な違い

両者の関係は至ってシンプルだ。

  • アカウント: 事業や組織そのもの。一番大きな箱と考えるといい。
  • プロパティ: 分析したいウェブサイトやアプリ。アカウントという箱の中に入る、個別の箱だ。

例えば、ある会社(アカウント)が「企業公式サイト」「製品紹介サイト」「採用ブログ」という3つのサイト(プロパティ)を運営している。そんなイメージを持つと分かりやすい。

なぜアカウントとプロパティは分かれているのか?

この階層構造には、明確なメリットが2つある。

1. 管理のしやすさ 一つの組織が複数のサービスを持つ。そんな時、一つのアカウントで一元管理できるのは大きい。もしこの仕組みがなければ、サイトやアプリごとに設定をバラバラに管理せねばならず、考えるだけで煩雑だ。

アカウントという大きな枠組みが、組織全体のデジタル資産を効率的に管理させてくれる。

2. 柔軟な権限管理 この階層のおかげで、誰がどのデータを見れるのか、細かくコントロールできる。

  • アカウント単位の権限: 組織の責任者など、すべてを見渡す必要がある人間に渡す。
  • プロパティ単位の権限: 採用ブログの担当者には、採用ブログのデータだけを見せる。他のデータは渡さない。そんな運用が可能になる。

こうして、関係者が必要なデータにだけ安全にアクセスできる環境が手に入るわけだ。

まとめ

Google Analyticsのアカウントとプロパティという階層。一見すると複雑だが、その実、効率的で安全なデータ管理のために設計された、実に合理的な構造なのである。

  • アカウント: 組織の器
  • プロパティ: 分析対象のサービス

この基本さえ押さえておけば、Google Analyticsの初期設定で迷うことはなくなり、データ活用の道もスムーズに開けるだろう。